謎の植物トウモロコシはどこから来たか?

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世界で最も多く作られている農作物は何かご存じですか?

最近、話題の小麦でもなく大豆でもなく、トウモロコシです。

実は「トウモロコシは宇宙からやってきた植物」といわれるほど謎の植物です。

今回は、ピュアクリスタルの原料にも使われているトウモロコシの謎についてご紹介します。

隕石にくっついてやってきた!?



トウモロコシは宇宙からやってきたといわれるほど謎の植物です。

例えば、私たちが食べる稲には、祖先となった野生の稲があります。小麦には直接の祖先があったわけではありませんが、小麦のもととなったとされるタルホコムギやエンマコムギという植物が明らかになっています。

しかし、トウモロコシには明確に祖先となる野生植物が見当たりません。

食用のトウモロコシがこの世に誕生したのは、紀元前5000年から7000年前、最初のトウモロコシは実がとても小さく、数も十数粒ついているだけだったと考えられます。

しかし、古代人は収穫のたびに大きい実をつけるトウモロコシを選んで栽培し、これを数千年くりかえしてきました。この古代人によって人為的にトウモロコシを選抜し育ててきたことで大きい実をつける現在のようなトウモロコシになったと考えられます。

マヤ文明の伝説「人間はトウモロコシから生まれた」



人類の文明には繁栄を支えた農作物があります。黄河文明では大豆があり、インダス文明には稲、メソポタミア文明とエジプト文明には麦があります。また、インカ文明では「インカのめざめ」で有名なジャガイモがあります。

マヤ文明に「人間はトウモロコシから作られた」という伝説があるそうです。

この伝説では、神々がトウモロコシを練って、人間を創造したといわれています。トウモロコシには黄色や白だけではなく、紫色や黒色、橙色などいろいろな色があります。

人間にもさまざまな肌の色があり、当時は他の人種に会うこともなかったので、あながち間違った伝説ではいないと思います。



そしてトウモロコシの起源が判明



トウモロコシの起源については長らく論争が続いていました。トウモロコシの亜種とされ、ブタモロコシが起源だとする説や、絶滅した祖先野生種とトウモロコシの近縁種を交配させて作り出されたとする説などがありました。

しかし、2001年にメキシコからグアテマラにかけて自生しているテオシントが野生種であることを複数の進化生物学者の権威が論文を発表したことで終止符がうたれました。

また、テオシントとトウモロコシの分岐点は約9200年前と推定されています。





トウモロコシの起源となったテオシントは、トウモロコシが持っていない強い耐湿性があります。

このテオシントの遺伝子を現在のトウモロコシに導入して耐湿性の高い品種を作り出そうと国内で研究が続けられているのは興味深い動きです。

やっぱり人間はトウモロコシでできている??



トウモロコシというと夏場に食べたり、サラダやスープに入っていたりとあまりメインの農作物とは思えません。

しかし、トウモロコシは栄養価が高いので、世界のトウモロコシの多くは家畜の餌として利用されています。ご存じの通り、コーン油やコーンスターチはトウモロコシを原料としています。

その他にも飲料水に入っている果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシのデンプンからつくられています。また、かまぼこやビールにも副原料としてトウモロコシが使われています。

「お腹の調子をよくする」「脂肪の吸収を穏やかにする」などの作用があるといわれサプリメントに入っている難燃性デキストリンもトウモロコシ由来の成分です。

私たちの体の半分くらいは元を正せばトウモロコシからできているといえるかもしれません。


参考)

「世界史を大きく動かした植物」(PHP研究所刊)

Latin American Antiquity 12(1):84-86.

国立民族学博物館調査報告84:137-151.







その他に謎の植物といわれているのはこんな植物があります。

寿命が長いもので1000年以上、2枚の葉だけを伸ばして成長するウエルウイッチア。

風に乗ってコロコロ転がりながら種をまく西部劇でおなじみのタンブル・ウィード。

腐った肉の臭い放つ花を咲かせるドラクンクルスやラフレシア。

ご興味がある方は画像検索をしてどんな植物なのか検索してみてください。



  • このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
  • 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。
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