食事を抜くと寿命が短くなる!

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毎日、3食きちんと食べていますか?


特に、朝食を抜くと脳や体を動かすエネルギーを取り入れることができないので良くないと感じている方は多いと思います。


では、私たちが朝食に限らず食事を抜くと将来の健康にどういった影響を与えるのでしょうか?


今回は、テネシー大学健康リサーチセンターらの研究グループが食事の回数と寿命について報告していたのでご紹介します。

日本人の食事回数


2016年、NHKが実施した「食生活に関する世論調査」によれば、男女全体でみると1日3回食事をとっている人は8割、毎日ご飯を食べている人は9割に達しています。


世代ごとの傾向を見ると高齢になるほど3食の方は多くなっています。


しかし、2食以下ですませている方の割合は多くはありませんが、男性の40代以下や女性の16歳から29歳で3割程度となっています。


この調査では、一人暮らしの男性の39%が2食以下と特に多くなっていたとのこと。








食事回数と全死亡と心血管死のリスクを評価


朝食を抜くことへの悪影響については多くの報告があります。


しかし、昼食や夕食を抜くことの影響についてはあまり報告されていないのが現状です。


また、一般的にこのような調査は食事アンケートや臨床マーカーの変化を検討するものが多いのですが、食事回数と寿命の関係について報告しているのは珍しいかも知れません。


研究グループは、1999年から2014年の米国国民栄養調査の参加者のうち、40歳以上の24,011人を対象とし、そのうち、死亡統計から死亡や死亡状況を特定した4,175人について比較検討が行われています。


米国国民栄養調査は、食事や栄養状態、一般的な健康状態、病歴、および健康行動を調査するために2年ごとに行われています。


日本で毎年行われている国民健康・栄養調査のような位置づけになります。


また、この調査期間の1日の食事の回数は、3回が最多で56.7%を占め、次いで2回が26.3%、4回以上が12.3%、1回が4.7%だったとのことです。


そして、死亡リスクに影響を及ぼし得る因子(年齢、性別、人種/民族、BMI、喫煙、飲酒、運動習慣、摂取エネルギー量、これまでにかかった糖尿病・高血圧・高コレステロール血症・心血管疾患・がん、など)を調整後、1日3食の群を基準としてほかの群の死亡リスクを比較しています。


その結果、朝食を抜くと心血管疾患による死亡リスクが高くなり、昼食や夕食をとらないと心血管による死亡を含む全死因死亡のリスクが高くなることが明らかとなりました。


また、1日3食、食べる人でも食事の間隔が4.5時間以内になると全死因死亡リスクが高くなることも判明しています。








食事を抜くことは思った以上に悪い


それでは詳しく見てみましょう。

朝食をとらないと・・・

朝食をとらない人と朝食をとっている人を比較すると、全死因死亡リスクについては有意な差は得られませんでしたが、「心血管疾患による死亡リスクが40%上昇」


昼食をとらないと・・・


昼食をとらない人ととっている人を比較すると、心血管疾患による死亡リスクについては有意な差は得られませんでしたが、「全死因死亡リスクが12%上昇」。


夕食をとらないと・・・


夕食をとらない人ととる人とでは心血管疾患による死亡リスクについては有意な差は得られませんでしたが、「全死因死亡リスクが16%上昇」。









1日3食のひとと1日1食の人を比較すると・・・


1日1食の人は全死因死亡リスクが30%上昇、さらに心血管疾患による死亡リスクは83%も高いことが明らかとなっています。


食事の間隔が4.5時間以内だと・・・


食事の間隔が4.6から5.5時間の人に比べて4.5時間以内の人は、心血管疾患による死亡リスクに有意差はないものの「全死因死亡リスクが17%上昇」。


反対に食事の間隔が5.5時間以上ではどちらも有意差はなかったそうです。


参考)

NHK出版 放送研究と調査 2016年10月号 p54-83.

J Acad Nutr Diet. 2023 Mar;123(3):417-426.e3.






食事を欠食すると、食間のエネルギーを作ることができなくなるので健康だけではなく、精神にも影響を与えてしまいます。


また、欠食してしまうと体はよりエネルギーを作ろうとするので不均衡な代謝システムに陥ってしまう可能性もあります。


この報告は因果関係を示すものではありませんが、食事の回数と間隔には特に気をつけた方がよさそうです。

  • このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
  • 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。
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