ビタミンCはスキンケアの強い味方~塗布&摂取編~

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美肌成分として定番のビタミンCは肌トラブルに役立つだけではなく、一石40鳥といわれるほどたくさんの働きがあります。

特にビタミンCは私たちの体の中で作れない栄養素、必須栄養素でもあり信頼性が高い成分といえます。

ビタミンCは「塗っても」、「摂っても」、スキンケアの強い味方になってくれます。

今回はビタミンCが外面(塗布)から、そして内面(摂取)において、どのように体の中に作用してスキンケアに役立つのかをご紹介します。

ビタミンCの塗布・摂取作用効果



ビタミンCを塗布した場合、摂取した場合の作用を見てみましょう。

●肌の外から見たスキンケア作用

  • メラニン還元作用で黒いメラニンを薄くする(シミを薄くする)
  • 真皮のコラゲーンの生成を助ける(肌のハリや弾力)
  • 老化の原因、活性酸素を除去する(シワやたるみ予防)
  • 過剰な皮脂分泌をコントロールする(毛穴やテカリ改善)


●肌の内から見たスキンケア作用

  • シミをできにくくする(紫外線によるメラニン生成抑制)
  • ストレスによる肌荒れを防ぐ(抗ストレスホルモンの合成促進・活性酸素除去)
  • 老化の原因、活性酸素を除去する(シワやたるみ予防)
  • 鉄不足による肌トラブルへの作用(野菜に含まれる非ヘム鉄の吸収促進)


ビタミンCには美白効果や皮脂分泌抑制、コラーゲン生成促進など、さまざまな働きがあり、ビタミンCは継続して使うほど肌質そのものの改善が期待できます。


ビタミンCは肌の外側からだけではなく内側からも働いてくれるのでとても優秀な成分といえると思います。


コスメ商品のビタミンC成分



本来、ビタミンCは不安定で肌に浸透しにくい性質を持っていますが、技術的に安定性や浸透力をもたせた様々なタイプのビタミンC入りのコスメ商品が販売されています。


乾燥肌や脂性肌など肌のタイプ、目的別など、コスメ商品に使われているビタミンCは様々、代表的な成分は以下のようになっています。



ビタミンCは朝に塗布した方が効果あり



「朝のスキンケアにビタミンCが入ったコスメ商品を使うとシミができる」という噂を見聞きしたことはありませんか?これは間違いです。

紫外線から肌を守るためには、朝に塗った方が効果的です。

紫外線を浴びる前または後にビタミンCをヒト培養表皮表面に添加した研究報告では、紫外線を浴びる前に添加した方が、DNAへの損傷や活性酸素、炎症などの細胞障害が「抑制」されることが確認されています(Scientific Reports;8,16199,2018)。

但し、紫外線を浴びた後にビタミンCを添加しても、これらの細胞障害が「軽減」することは確認されています。

この結果から、朝と夜どちらかなら、断然「朝」ということになります。

ビタミンCは摂取してもスキンケアに効果あり



ビタミンCは肌の外側からだけではなく内側からもスキンケアに働いてくれます。

ビタミンCを摂取すると12~24時間で肌に届くといわれているので、毎日摂取することがスキンケアのために必要なキーポイントになります。

ビタミンCが肌に十分に行き届いていないと、肌の表皮が薄くなってしまい紫外線によってメラニンが増えてしまうことが研究で明らかになっています(J Invest Dermatol. 2012 Aug;132(8):2112-5.)。

ビタミンCを摂取することで健康的な厚い肌(表皮)が作られて、メラニンの生成を抑える働きが期待できます。

ビタミンCは水溶性ビタミンで吸収されやすい栄養素のため、一度にたくさん摂取しても尿として排泄されてしまいます。

摂取すると2時間くらいで血液中のビタミンC濃度がピークとなり、6時間後には摂取前と同じような状態に戻ってしまいます。

そのため、ビタミンCはこまめに摂ることが大切、特に夜、眠っている間は、肌のターンオーバーが行われる肌の修復時間でもあります。

ビタミンCはわたしたちの体の中で絶えず消費されているため、朝昼晩の3回、食後に摂るのが理想的です。

空腹時に摂取すると吸収は速くなりますが過剰分はすぐに排出されてしまいます。

逆に満腹時に摂取すればゆっくりと吸収が続き、その間にもビタミンCは消費され、全体の量として空腹時の約1.6倍吸収されるそうです。

効率的にビタミンCに働いてもらうには食後に摂取することをオススメします。




弊社では1日3回、朝昼晩食後1gをオススメしています。


年齢や体調などによって適正な量は変わってくるので、その日の気分に応じて摂っていただくのも良いかもしれません。



  • このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
  • 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。

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