“ドラッグストアのメインコーナーはどこの店舗でも、
夏場は「日焼け止め」や「虫よけ」が、冬場は「リップクリーム」や「ハンドクリーム」、「保湿クリーム」が陳列されています。
夏場は紫外線対策に注意を払いますが、冬場はどうでしょうか?
冬の紫外線がシミやたるみを作り出す
実は、冬の紫外線が肌のシワやたるみを作り出しています。
紫外線にはA波とB波の2種類があり、肌に対する働きが異なります。
冬場はB波よりA波の影響を受けやすくなります。A波は肌組織の奥、真皮まで届き組織を破壊するのでシワやたるみの原因となります。また、A波はB波とは違い、B波ほど年間の到達量に大きな変化はない紫外線になります。
逆に夏場はA波とB波両方の影響を受けるといえます。B波は肌組織の表面、表皮に届き、メラノサイトを刺激してシミやソバカスの原因となります。
特に冬は乾燥しているので、肌の表面が乾燥し表面が剥がれやすくなり隙間ができてしまいます。
この隙間から肌の水分がますます失われてしまい、さらに、A波の影響によってシワやたるみが生じてしまいます。
また、冬の太陽の高さは低いので紫外線の量は夏場より少なくはなりますが、顔全体に当たる面積が大きくなるので注意が必要となります。
このように、冬の乾燥と日差しが、シワやたるみのもとになってしまいます。
男女の肌の違い
男女でも肌の特徴に違いがあります。
女性の肌の水分蒸発量、水分量、皮脂量を「1」とした場合、男性の肌はそれぞれ、2倍以上、0.3~0.5倍、約3倍と異なります。
男性は水分蒸発量が多いので水分量が少なく、それを避けるため皮脂が多いと考えられます。
もちろん肌は性別だけではなく、乾燥肌や脂性肌などその人の状態によってスキンケアの方法は異なるので、その特性にあったスキンケアが必要になります。
参考)
株式会社ポーラニュースリリース 2009年3月18日
冬でも紫外線対策をしている方も多いかと思いますが、ここ数年、手をアルコール消毒する機会が増えています。
アルコールは消毒作用に加えて、水に溶けやすく油を溶かすこともできる脱脂・脱水作用があります。
アルコールは肌の水分と油分の両方を乾燥させてしまうので、使用後にはUVカット効果のあるハンドクリームなどで保湿するとよいかもしれません。
水分豊富な瑞々しい肌を保つためには、アウターケアとともにインナーケアも非常に大切になってきます。
飲む日焼け止めともいわれる「ビタミンC」は、紫外線対策だけではなく、肌の潤いを保つコラーゲンの産生にもかかせません。
是非、ビタミンCは年間を通して十分な量を摂るようにしましょう。
- このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
- 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。