寒い季節になると特に気になるのが、かかとのガサガサやひび割れです。
分厚い靴下を履いたり、クリームを塗ったり、外側のケアも大切ですが、体の内側からもケアをしていますか?
もしかしたら、かかとのガサガサはビタミンCやEの不足が関係しているかもしれません。
ガサガサかかとの原因
かかとはもともと油分が少ないので乾燥しやすい部位です。特に寒くなると血行が悪くなるので、皮膚のターンオーバーがうまくいっていないことが原因のひとつとしてあげられます。
また、かかとが体重のすべてを受けとめていることや、歩くなどの動作による衝撃によって角質が増えてしまうことも考えられます。
かかとケアの保湿クリームのほとんどにビタミンCやビタミンEが配合されていることからもわかるように、これらのビタミンはかかとのガサガサを抑えてくれる成分といえます。
ビタミンCやEは食事から摂ることができる栄養素なので、保湿クリームで外側から、食事から摂って内側から、ケアをすることができます。
ちなみに保湿クリームに入っている尿素は、尿素と肌の水分が水素結合することで肌の水分を保持し、乾燥を防いでいます。また、タンパク質を分解する働きもあるため、角質化した硬くなった皮膚を柔らかくする効果もあります。
ビタミンC
「ビタミンC」は肌のコラーゲンを生成・保持するために不可欠な栄養素、当然、かかとにも必要な栄養素です。
水溶性であるビタミンCは体の中で作ることができず、脂溶性ビタミンにように体にためることもできません。そのため、一度にたくさん摂るのではなく、こまめに摂ることがより大切になります。
とはいえ、ビタミンCを豊富に含んだ野菜や果物をこまめに摂ることはなかなか難しいことです。
そのため、サプリメントを活用してもいいかと思います。 サプリメントに使用されているビタミンCは、野菜や果物に含まれているビタミンCとまったく同じもの、働きや作用も同じです。
ビタミンE
一方、「ビタミンE」は脂溶性ビタミンで体内にためることができるビタミンです。
抗酸化作用のほかに、肌のバリア機能や血行促進、新陳代謝促進などの効果があり、血行が悪くなったり、古い角質が残ったかかとに必要な栄養素です。
また、ビタミンCとビタミンEを同時に摂ると、お互いの抗酸化作用により相乗効果が期待できます。
さらに、ビタミンCは使われてしまったビタミンEをもとのかたちに戻す再生能力もあるので、一緒に摂ることが重要です。
ビタミンと聞くと野菜や果物を連想しがちですが、ビタミンEはナッツ類や卵、オリーブオイルなどの植物油に多く含まれています。
栄養素は薬のように即効性が期待できるものではありませんが、意識的に継続して摂り入れることで改善へとつながると思います。
ビタミンCとE以外にもビタミンAや亜鉛、タンパク質なども必要になります。
まずは、ビタミンCとEを意識しながら、かかとのガサガサ予防を心がけましょう。
- このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
- 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。