ポーリング博士とビタミンC

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ノーベル賞を2回受賞したライナス・ポーリング博士の多岐にわたる研究成果やビタミンCを研究するきっかけなどについてご紹介したいと思います。

 

異なる分野で2回受賞したのはポーリング博士のみ

歴史上ノーベル賞を2回受賞したのは4名です。

 

しかし、まったく別の分野でノーベル賞を2回受賞したのは歴史上ポーリング博士だけです。

 

 

 

 

ポーリング博士は、1954年に化学結合と構造について、その業績により化学賞を、その後、地上核実験の反対運動を立ち上げ世論を動かし平和賞受賞。その翌年には、部分的核実験禁止条約が締結されています。

 

この条約が締結されてから大気中での核実験が事実上禁止され、今現在、大気中での核実験行われていません。

 

わたしたちにとって、世界中の空が放射性物質だらけにならなかったのは、ポーリング博士の最大の功績かもしれません。

 

また、ポーリング博士ほど多岐にわたる研究をしている研究者はいないかもしれません。

 

例えば、X線電子回析による分子と結晶の構造決定や量子力学による化学結合の記述、イオン半径の決定、原子スペクトルの研究など、現代の物理や化学分野の基礎となる重要な礎を築きました。

 

さらに、電気自動車の開発にもかかわっていたというから驚きです。

 

そしてポーリング博士が最後に取り組んだのが「私たちと健康」についての研究です。

 

ビタミンC研究のきっかけ

ポーリング博士は当時不治の病と考えられていた「ブライト病」という重い腎臓病にかかりましたが、低タンパク無塩食という当時としては奇抜な方法で病気を抑制することができました。

 

その時、治療に処方されていたビタミンやミネラルに注目し、特に体の中で作ることができないビタミンやミネラルについて研究を始めたのがきっかけです。

 

ポーリング博士は、特に体の中で作ることができないビタミンCに着目しました。

 

そして、ビタミンCのような生命に必須な栄養素をたくさん摂取すれば、体内濃度を上昇させ、体内で起こる化学反応(代謝)がより円滑になり、「病気にならない体」が作れるようになると提唱しました。

 

さらに研究と調査をかさね、1970年「ビタミンCと感冒」、1977年に一般書の『癌とビタミンC』を執筆し、世界中にビタミンCブームを巻き起こします。

 

このブームがアメリカのサプリメント文化を作り、風邪を引いたらビタミンCということを定着させました。

 

 

 

 

ビタミンCと免疫

ポーリング博士は、ビタミンCをg単位摂取することで、生体防御機能(免疫機能)を強化することができ、ウィルス疾患を予防できると提唱しています。

 

ビタミンCは、ウィルスと戦う白血球やインターフェロン、Tリンパ球、NK細胞などの生成や機能を促進したり高めることで免疫機能を高めます。

 

ビタミンCはストレス感じただけでも減少してしまいます。

 

冬に向けて新型コロナやインフルエンザなどウィルス感染症について不安でいると精神的なストレスだけでもビタミンCは消費されてしまい、体の中でビタミンCは消費されてしまうので、その摂取はますます重要になってきます。

 

ビタミンCは1日3回

ビタミンCは約3時間で半分の量になってしまうといわれています。

 

ビタミンCを体内に留めておくには、1日1回ではなく、1日3回摂取することでより実感できると思います。

 

また、個人差によってお腹がゆるくなってしまう方もいるかもしれません。その場合は1回の量を減らしてお腹と相談しながら摂取する量を調節する必要があります。

 

ビタミンCは1回にたくさん摂取するのではなく、こまめに複数回にわけて摂取することがより重要になってきます。

 

 

 

 

イギリスの科学雑誌ニューサイエンティスト誌による「史上最も偉大な20人の科学者」の中で、ポーリング博士はアインシュタイン博士と共に選ばれた唯一の20世紀の偉大な科学者です。

 

ブロンソンのサプリメントはポーリング博士が一貫して推奨してきたサプリメントです。

 

最後にポーリング博士の関連書籍をご紹介します。是非ご興味のある方はご一読ください。

 

がんとビタミンC 共立出版

ライナス・ポーリング/エヴァン・キャメロン共著 村田晃訳

●ポーリング博士のビタミンC健康法 平凡社

ライナス・ポーリング著 村田晃訳

●ポーリングの生涯―化学結合・平和運動・ビタミンC 朝日新聞社

テッド・ゲーツェル/ ベン・ゲーツェル共著 石館康平訳

 

※このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
※専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。

 

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