ドラッグストアやSNSには“美白” “透明感” “潤い肌”といったポップをよく見かけます。
ビタミンC、レチノール、ヒアルロン酸・・・名前は知っていても、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、流行や広告ではなく、皮膚科専門医の合意によって科学的に評価された厳選成分をご紹介します。
この報告は2025年12月号の米国皮膚科学会誌に掲載されています。
62名の皮膚科専門医が厳格審査
この研究には62名の認定皮膚科専門医が参加し、肌に有効といわれる318成分を科学的に評価しました。
使用された方法は「デルファイ法」と呼ばれる、医療分野でも用いられる厳格な合意形成手法です。
匿名で複数回の投票を行い、各回の結果を踏まえて再評価を重ねていきます。そして、あらかじめ設定された合意基準を超えた成分のみが採択されました。
このように、一定割合以上の専門医が「科学的に妥当」と判断した成分だけが残る仕組みになっています。

評価対象となった7つの悩み
評価対象は以下の7項目です。
①小ジワ ②ニキビ ③赤み ④色素沈着(シミ) ⑤毛穴の開き ⑥乾燥肌 ⑦脂性肌
それぞれの項目に対して、どの成分が科学的に有効と考えられるかを分類しています。
つまり、“どの悩みに、どの成分が有効か”を整理した報告になっています。
合意が得られた成分はわずか
その結果、合意が得られた成分はわずか23成分。
318成分中23成分ということは、9割以上が「十分な専門医の合意には至らなかった」ということになります。
これは、それらが無効という意味ではなく、現時点では“強い専門家の合意があるとは言えない”という位置づけになります。
専門医の合意が得られた23成分とは?
専門医が支持した23成分は以下の通りです。

長い研究の歴史を持つレチノイドは、小ジワ、ニキビ、シミ、毛穴の開き、脂性肌と5つの症状に有効と評価されています。
また、ビタミンCは小ジワと色素沈着(シミ)、ナイアシンアミドは赤みと色素沈着(シミ)で支持されています。
処方薬成分もあり
イベルメクチンやクリンダマイシンなど、処方薬に分類される成分も含まれています。一方で、多くは化粧品に使用されている成分です。
例えば、レチノイドはビタミンA誘導体の総称で、レチナール、プロピオン酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどは化粧品にも配合されています。
「レチノイド」のように、作用の強さや副作用のリスクによって、医療用と化粧品用で配合濃度や規制が異なる成分もあります。
少し視点を変えてみる
この23成分はランキングではなく、“医学的に支持された成分”という位置づけになります。
よく言われるのは、自分の肌の悩みを正しく理解すること。乾燥なのか、炎症なのか、シミなのか、原因が違えば、選ぶべき成分も変わってきます。
そしてもう一つの視点は、肌の健康は外側だけでなく、体の内側の状態とも関係していると考えられています。
その代表的な栄養素のひとつが、今回の23成分にも含まれているビタミンCです。
ビタミンCは外用としても用いられ、さらにインナーケアとしても活用される、数少ない両方向型の成分といえるかもしれません。
参考)
J Am Acad Dermatol. 2025 Dec;93(6):1509-1525.
Happi Breaking News July 11, 2025 By: TOM BRANNA
外側のケアに加えて、内側からも少し意識してみること。
特別なことではなく、できることをコツコツ丁寧に続けること。
その積み重ねが、健康の土台を整えてくれるでしょう。
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- このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
- 専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。

